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気付けば元旦になっていましたが、主に国際連携・メタ研究の観点で、2023年を振り返りました。 HCI Advent Calendar 2023 にすでにあがっている記事を読みながら考えたことも併せて書いています。 HCI 研究は、例外なく何らかの文化的文脈に置かれ、特定のドメインを扱っていますが、そうした当事者性に無自覚でいることの弊害が目立つようになってきています。裏を返せば HCI は、人類の未来にとってもっと重要な学問になるポテンシャルを持っていると思います。
ACM 発行の学生向け季刊雑誌 XRDS で特集 "Exploring the Horizon of Computation for Creativity" が組まれ、創造性支援研究に関して寄稿しました。人々の創造的活動に寄り添い研究開発してきた経験をもとに書いたもので、この豊穣な世界が伝わるといいなと思います。
国際アニメーション学会(Society for Animation Studies)で、3 年連続登壇発表しました。産総研の研究の一環で音楽ライブのステージ演出をお手伝いしたり、クリエータの作る演出を間近で見てきたりした経験をもとに、「アニメーションする光」のステージにおける役割に焦点を当てて講演しました。
来週 3 月 7 日(火)デンマークと香港から研究者を東京大学本郷キャンパスに招聘し、 Human-Computer Interaction に関する無料のセミナー 第一回 AIST Creative HCI Seminar を開催します。この記事では、セミナーの概要を紹介しつつ、 HCI が専門の人にも、そうでない人にも、参加をおすすめしてみたいと思います。
研究分野の国際学会(ACM SIGCHI)日本支部(Japan ACM SIGCHI Chapter)から秀若手研究者賞(Distinguished Young Researcher Award)を受賞し、授賞講演の機会に恵まれました。ハイブリッド形式の授賞式で録画がありましたので、せっかくなので YouTube にあげました。
本当はやったことを振り返る記事でも久しぶりに書こうと思っていたのですが、家電製品が次々と故障してしまって、買い替えたり、いろいろしているうちに日が経ってしまいました。心機一転、しばらく地中にあったものがもりもり頭を出すような 1 年にできるといいなと思っています。今年もよろしくお願いします。
先日、AI 活用が当たり前になった社会でも、人々が創造的な活動を続けたいと思えるような Human-Computer Interaction (HCI) の技術を研究開発する課題提案が採択されました。この記事では、HCI 研究における創造性支援の現在地とこれからについて議論するとともに、私が研究題目に「文化」という単語を入れた背景について書いてみようと思います。
情報処理学会の学会誌「情報処理」5 月号の巻頭コラムは NHK 解説委員 三輪 誠司氏の「報道の現場を変えたプログラミングスキル」でした。三輪さんの取り組みは、広義ではデータジャーナリズム(data journalism)として捉えることができます。その動向を記事にまとめました。
美術展での研究の美学についての対話をきっかけに、イヴァンイリイチの「コンヴィヴィアリティのための道具」とこれまでの取り組みの関係、創造性について最近読んだ本で面白かった内容、研究者としての心構えについてまとめて書きました。
自分以外の方々にサービスや API を使ってもらう機会が増えるにつれ、研究開発の自由度(好きにコードを書きたい)と互換性(仕様変更で外部に迷惑をかけない)を両立するための工夫が重要になってきました。この記事では、とくに開発リソースがひっ迫している環境において、外部連携をスムーズに行うために、私が気をつけて実践してきたことを紹介します。
HCIは捉えどころがない分野だと思います。この捉えどころのなさを「課題解決としてのHCI研究」という考え方、「HCIの三つの波」という歴史の見方を通して紐解き、最後にちょっとした宣伝をします。
今年 4 月 30 日、立花隆氏が亡くなりました。立花氏ははやくからインターネットの可能性に注目していました。氏の公式サイトは、かつて私がメンテナンスをお手伝いしていたのですが、ドメインの失効とともに閉鎖になっていたのです。訃報を受け、サイトを一から作り直して 6 月に https://tachibana.rip で公開しました。さらに、このたび、そのソースコードを公開しました。
年初に、 Visual Studio Code などのコーディング時間をプロジェクトごとに集計してくれる WakaTime というツールを使い始めました。週休 2 日と思うとだいたい 1 日あたり 4 時間は VS Code を使ってるようです。VS Code 外などトラッ...
国際会議に論文が何回も不採録になっても続けた研究がまったく別分野で受け入れられた経験をもとに、研究分野の限界、論文というフォーマットの限界、そして研究が本来持っている自由について徒然書きました。
発売当初からずっと遊んできた スプラトゥーン 2(スプラ 2) で、プレイヤーの強さの指標である「ウデマエ」が全 4 種目でカテゴリ最上位のウデマエ X になりました。ルール、世界観、キャラクター、デザイン、音楽、さまざまな観点で大好きなゲームとして、また、自分と向き合う貴重な時間として、これからも自分はスプラトゥーンで遊んでいくことでしょう。
先週末から、Human-Computer Interaction 分野のトップ国際会議 ACM CHI がオンライン開催されています。この記事では主に CHI 参加中の学生向けに Student Research Competition (SRC) の聴講をおすすめします。
先日、情報処理学会 第 83 回全国大会の表彰式で「IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Research」を受賞しました。これは年に一度、情報学全分野から一人を情報処理学会とACMから表彰するという...
これまで WordPress を使っていたのですが、デザインが古いまま(Bootstrapテーマ)で、ポートフォリオサイトのSemantic UIにマッチしたテーマがなかなか見つからず、動作もそんなに軽くないということで移行先を探していました。仕事で普段から使っている Next.js が目的に使えそうということで、思い切って移行、改装しました。
この記事は Microsoft Research Internship アルムナイ Advent Calendar の 23 日目です。自分は今、産業技術総合研究所に主任研究員として勤める傍ら、アニメ制作会社アーチの技術顧問を兼業しています。どちらもやっていることの根っこは...
一昨年、昨年と、初音ミクの誕生日をみなさんから寄せられたメッセージとともにお祝いするイベントを支えてきました。 ACM Multimedia 2018 で発表した Songle Sync という音楽に合わせてたくさんの端末を同期する技術が使われています。例年はマジカルミライ...
アーチで技術顧問の仕事を始めて早 1 年半が過ぎました。表に出ている仕事としては、研究開発チーム Arch Research を作り、絵コンテ制作支援ツール「Griffith」を開発しています。2018 年秋からは半年に一度の技術書の祭典「技術書典」をスポンサーしつつ、20...
これまで ACM UIST 2014, 2017, 2018, 2019, ACM CHI 2017, 2020 などの国際会議で、論文採否を決めてその年の会議のプログラム編成に関わる委員会(Program Committee, Sub-committee)のメンバーを務め...
博士課程を修了し、現職に就いてから早 5 年が経とうとしています。正確にはあと 4 ヶ月ありますが、年末お仕事が納まったタイミングで振り返っておこうと思います。これまでの振り返り記事はこちらから。時系列での活動履歴はポートフォリオサイトでも確認できます。今年度は、肩書きが増...
情報処理学会の学会誌「情報処理」に毎月楽しみにしている「先生、質問です!」というコーナーがあります。学生などの素朴な疑問に研究者複数名が真摯に答える内容で、情報処理に関わる質問はもちろんのこと、研究者のキャリアについての質問などもあり、論文からは見えない研究者像を浮き彫りに...
この記事は「機械学習工学 / MLSE Advent Calendar 2018」12 日目の記事です。先日開催された、機械学習工学関連の論文を紹介し合う「XX for ML 論文読み会」初回で発表した資料の内容を抜粋で紹介します。論文読み会に参加できなかった方も、当ブログ...
この度、アニメなどのコンテンツを幅広くプロデュースするアーチ株式会社(ARCH Inc.)の技術顧問になりました。転職ではなく、現職の産業技術総合研究所 研究員を主務としたまま、技術顧問を非常勤で兼務するかたちです。アーチからプレスリリースが出ています。研究者がアカデミアだ...
ときどき研究生活を振り返ってます。もう博士課程修了から 4 年が経って、その頃の記憶もだいぶ遠のいてきた気がします。前回は半年前だったので、ここ半年の進捗を画像多めで振り返りつつ、2018 年度の抱負を書き留めておこうと思います。
LIVE 2017 基調講演情報処理学会 ...
これまでにも情報科学系 海外研究インターンのすすめ〔前編〕・〔後編〕や北京に 4 ヶ月住んだ話(Microsoft Research Asia)などを書いてきましたが、シアトルに 3 ヶ月住んだ話(Adobe Research)は書けていませんでした。なぜなら、端的に言うと...
Live Programming に関する国際ワークショップ LIVE 2017 で基調講演を任されることになり、いろいろ考えた末「User Interfaces for Live Programming」という題で話すことにしました。講演内容は講演後に掲載することにして、Live Programming とは、LIVE とは何か、どんな人がやっているのか紹介してみます。フォローアップ記事とスライドへのリンクもあります。
これまでも半年~一年ごとにやってきたことを振り返ってきました。博士課程修了後、恒例の振り返りも三年目です。という下書きを書いてからぼーっとしていたら半年経っていたのでした。時が経つのは早いです。この一年半は、前に振り返ったとき書いたように、これまでの蓄積を生かした新規テーマ...
昨日の記事でも紹介したWebmoは JavaScript で簡単に操作できることがウリですが、現状用意されているライブラリはブラウザ上で動作することを前提に設計されており、Node.js で実行するとエラーが起きます。エラーを直して本家に pull request を送ろう...
Webmoは JavaScript から気軽にサーボモータを操作できる Intel Edison ベースのデバイスです。Webmo を電源に繋ぐだけで、Wi-Fi アクセスポイントと Web サーバが立ち上がります。Wi-Fi アクセスポイントに接続すると、JavaScri...
これまで HTTP でホストしていた研究会サイト sigpx.org と個人サイト junkato.jp を HTTPS 化しました。前者は Cloudflare、後者は Let's Encrypt を使いました。どちらも無料でした。できれば Cloudflar...
昨年 IPSJ-ONE に登壇した際の記事「情報処理が科学を更新する」では「Science as a Service」というコンセプトを解説し、プログラミング環境技術を伸ばしていった先に、効率的で再現性の担保された科学研究があるという旨を議論しました。こうした流れについてはもはや止められるものでなく、実際にいろいろな事例を見聞きするようになってきました。ここでいったん、自分から見えている現状をまとめておこうと思います。(ヒューマンインタフェース学会の会誌に掲載された関連記事へのリンクもあります。)
学生向けおすすめ記事は、基本的に自分が学生の頃の体験をもとに書いています。博士課程を一昨年修了したので、新しい記事を書くことはもうないだろうなぁと思っていました。ところが、今年の国際会議ACM UIST 2016で Student Volunteer Chair を拝命した...
研究所の近辺にはきのこが生えます。つくばはきのこだらけこういう立派なきのこがたくさんいます。8 月は暑すぎてひっそりしていましたが、台風一過でまた出てきました。とにかくすごい数、わっと生えてくるただ、今回の主役はきのこじゃなくて、こっちです。ススホコリの変形体(7月12日)...
ご縁をいただいて、第 2 回つくば横の会に登壇しました。昨年開催された第 1 回も、実は参加だけしていましたが、昨年に増してパワフルな企画になっていましたね。多人数の登壇者が要点だけさっと話してパネルディスカッションに入るというフォーマットも非常によかったと思います。私の講...
最近プログラミング教育に関する世間一般の興味が高まってきています。オバマ大統領がイニシアチブを取り、コンピュータ科学に関する教育を全ての学生に課すため、関連する産業や研究開発に多額の政策投資を行おうというアメリカのCS for Allや、日本の政府成長戦略のなかで挙げられて...
先週までの 2 週間、ベイエリアのさまざまな研究所・企業を訪問し、ACM CHI 2016に参加していました。一部の旅程で同行した小山君、川松氏ともども、さまざまな方々にお世話になりましたが、個人的にはパーソナルコンピュータの父とも呼ばれる Alan Kay の研究所Vie...
研究員として働き始めて二年が経ちました。実は半年前にも振り返っているので、そのあとの半年で何があったかまとめておきます。TextAlive × SNOW MIKU 2016でイラストレーターの方々、音楽家の方々と間接的にでも共同で創作できたこと、SIGPX を立ち上げられた...
情報処理学会全国大会 大トリのプレゼン大会 IPSJ-ONE に招待され、登壇してきました。これは、情報処理に関わるさまざまな分野の研究会から優秀な研究者を選出し、1 人 5 分ずつ登壇するイベントで、去年から開催されています。TEDをご存知の方なら、その研究者版と考えてい...
2 月 27 日(土)東京工業大学の会場をお借りして第 1 回 Special Interest Group on Programming Experience (SIGPX)を開催しました。開催にあたって考えていたことは、だいたい最初のプレゼンテーションで喋ったのですが、...
誘惑に負けて Xperia Z1 から乗り換えました。一週間ほど使ってみて、Windows 10 Mobile (NuAns NEO)のいいところ、悪いところなど見えてきたのでまとめておきます。
最近 Intel Edison のお世話になっています。JavaScript で(ホスト PC なしに)センサ・アクチュエータが動くのって本当に素敵ですね!Intel Edison や Galileo では、GPIO などを操作するためにmraaという低レイヤーな通信用ライ...
博士課程を修了し、就職してから早一年半が経ちました。前回、半年を振り返ってからの一年を振り返ってみようと思います。最近は研究者として何ができるか、何をしたいか考えて行動できるようになってきた気がします。時系列は下に載せましたが、研究トピックとしては主に次の 4 つに取り組み...
僕の在学時はMicrosoft Research Asia Fellowshipしかなかったですが、だんだん増えてきたようなので知っているものをリストアップしました。他にもあったら @arcatdmz までお知らせください。これを投稿した時点で今年度まだ応募できるのはAdo...
情報処理学会プログラミングシンポジウム委員会主催で第 48 回という、とても歴史のある会に参加して講演してきました。講演そのものはWeb 記事「ぼくらのプログラミングから、みんなのプログラミングへ (From "programmers are people, to...
前編では海外研究インターンの概要と、インターンに参加する方法・時期について紹介しました。後編は、もう少し具体的にインターン期間がどのように過ぎていくのか、そしてインターン期間後に何が起きるのか紹介します。Adobe Creative Technologies Lab Sea...
ACM CHI 2015 全論文の概要を一日で把握するCHI 勉強会 2015へのご参加ありがとうございました。幹事団の一人として御礼申し上げます。東京会場では、メインプログラムのあと懇親会までの準備時間に企業紹介と海外インターン経験談紹介のセッションを開催しました。インタ...
最近書いたものをメモがてら。 1. bash で行ごとに処理 2. Git のログを整形して出力 3. フォルダ内のデジタル一眼 RAW を全部現像
情報処理学会の学会誌向けに、Human-Computer Interaction 分野で最大の国際会議であるCHIの参加報告を書いていたのですが、字数制限を気にしていなかったら溢れたので、省いた部分と主催シンポジウムの紹介をあわせてブログに掲載します。
忙しい人のための要約: 韓国ソウルで開催される ACM CHI 2015 で、情報処理学会と Microsoft Research のスポンサードで日本発シンポジウムやります。参加登録〆切は CHI の Early Registration 〆切と同日の3 月 6 日です...
日本のみなさん、あけましておめでとうございます!PDT(太平洋標準時)ということにして、先の記事でセットアップした QEMU上で #大晦日ハッカソン を続けておりました。けっきょくビルド時間などがネックになって実機での動作は間に合いませんでしたが、JavaCVを Rasp...
Raspberry Pi Type B 512MBを買ったのが 8 月のこと。Raspbian をインストールして無線 LAN 接続のための USB ドングル(BUFFALO 無線 LAN 子機 WLI-UC-GNM)を挿してカメラモジュールをつないで、ちょっと遊んではみた...
海外で働くエンジニア Advent Calendar 12 日目です!2 年前のことで過去形になって恐縮ですが、北京の Microsoft Research Asia に滞在したときの記録を掘り返してみます。山のように写真を撮ったので、興味のある方はWeb アルバムをご覧く...
12/25 更新; Amazon の実装が変わって Chrome 最新版との組み合わせで動かなくなっていたものを修正しました。技術解説は最後に。そろそろ今年はいくら使ったか集計してみましょう^^もともともろやさんの書いたコードをちょっといじって使っていたんですが、Gist...
あの、コーヒーとか各種栄養ドリンクに入っている、カフェインです。プログラマかつ研究者なので、日々お世話になっています。これが、がん細胞に対する DNA 修復阻害作用を持っており、抗がん剤治療で併用したときの有効率がかなり高いらしいのです。実際に、2003 年 11 月に高度...
Eマウント対応でαマウントのコンバータ対応してたら買いそう。 / “ソニーのレンズスタイルカメラにEマウント対応の『QX1』?中国でフライング掲載 - Engadget Japanese” / で、対応してたわけです。
博士課程を修了し、就職してから半年ほど経ちました。いろいろと変わったようであり、あまり変わっていないようでもあり、よく分かりません。分かりませんが、研究のサイクルが一巡して、ひとまず暮らしが落ち着いてきた感じはします。新居がどういうところかというと…
増井先生が以下のようなことをブログで述べています。
ここ何十年かのユーザインタフェース関連学会で論文として発表されたシステムを自分は全く使ってないことに気付いて愕然としてしまった。ユーザインタフェースの研究を行なってる人達が、 これまでのユーザインタフェース関連の研究結果を...
Adobe Illustratorに埋め込まれた画像ai ファイルに貼り付けた画像がいつの間にか移動していて、ai ファイルがちゃんと開けなくなっている…そんな悲劇を避けるために、画像を「埋め込む」ことがあります。さらに、一度埋め込んだファイルを PowerPoint スラ...
UIST 2013 Doctoral Symposium - 小部屋に一日缶詰博士号の価値がいろいろ取り沙汰されているので、どう博士号を取ったか個人的な記録を書こうと思った…のですが、ACM UIST 2013の Doctoral Symposium に参加した話が先ですね...
そういえばブログの割に日記のような使い方を全然していなかった。近所の公園に行って、念願の望遠レンズ(SIGMA 望遠ズームレンズ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO)を使って試し撮り。こんな緑豊かな公園が近所にあるなんて、筑波はいいところだなぁ!
研究分野が近く、大学が同じで、Microsoft 本社(Redmond)での研究インターン経験があり、…と共通点の多い落合君が「日本の IT が永久にアメリカに勝てない理由」という興味深い記事を書いていました。アメリカの IT 業界の先進性、日本の IT 業界が抱える構造的...
MSRA Fellowship 2012 授賞式アメリカの情報系企業で研究インターンをして印象的だったことの一つに、企業による博士課程の学生向け Fellowship の充実が挙げられます。これは、優秀な学生に研究費を給付し、業績やポテンシャルの高さを評価する仕組みです。F...
Student Research Competition の流れまずは前の記事の復習です。この記事では、ACM Student Research Competition (SRC) 第 2 ラウンドのポスター発表から順に紹介していきます。
Extended Abstract...
CHI 2009 Closing Plenary - 参加者全員に向けてSRC勝者がアナウンスされたACM の国際会議には、通常の登壇発表やポスター発表とは別に、Student Research Competition (SRC)という学生対象の研究コンペが用意されているこ...
2 月、そろそろ確定申告の時期ですね。これはアメリカでも同じで、とくに年度中に渡米して企業で研究インターンした日本人の大学院生は、払いすぎた所得税を取り戻す申請手続きを行うことができます。これは、J-1 ビザで渡米している人なら基本的に *全額* 戻ってきます。人それぞれですが、けっこうな額になるはずです。
自分のポートフォリオサイトで使っている Bootstrap のバージョンを 2 から 3 にあげたので、このブログ(WordPress)のテーマも同時に更新しました。ポートフォリオサイトではBootstrap 3 の variables.less を編集したうえで grun...
キルラキル最新話でいろんなことが説明されて、おぉ!と思ったので相棒 or 進化という観点からメモ代わりにいろいろと。翠星のガルガンティアとキルラキルのネタバレを盛大に含むので、未視聴で気になる人はそっ閉じしましょう。ちなみに、僕がガルガンティアに関してわりと詳しいのは、五十...
僕は Amazon.com のアカウントで洋書を何冊も購入済みだったので、これまで iPad や Android の Kindle アプリは全て Amazon.com に紐づけて使っていました。ただ、そろそろ Amazon.co.jp の Kindle ストアでも本を買いた...
1 年以上前にOpenCV の非公式な Java ラッパー JavaCV を使う方法について記事を書いたのですが、その後、OpenCV の公式な Java ラッパーが公開されたり、JavaCVのバージョンが上がったりして、色々と状況が変わっています。OpenCV の公式な ...
MediaWiki に画像をアップロードすると、その縮小版を ImageMagick で作ってくれます。デフォルトでは$wgFileExtensionsに jpg/jpeg/png/gif の拡張子が登録されており、JPEG/PNG/GIF 画像しかアップロードできないよう...
前日に引き続きMediaWikiに関する記事です。 素の MediaWiki は、記事を全て Wiki 記法でべた書きしなくてはなりません。Wikipedia の記事では、右の図の情報ボックス(Infobox)のように、記事の種類ごとにテンプレートがあって、同じようなレイア...
多言語対応できてそれなりにしっかりした Wiki エンジンを探していたらMediaWikiにたどり着いたのだけど、どうもやり方がよく分からない。ドキュメントも日本語ではあまり見つからなかった。というわけで、基礎知識と、多言語対応の方法について調べたことを書いておきます。
開発環境研究をしているラボのうち、ぱっと思いついたのを一覧できるよう並べてみました。誰でも編集できる Google Docs へのリンクや、 SIGPX をはじめとする関連イベントにも言及しています。
早いもので、“開発環境の研究”とは? / HCI 編を書いてからもう一年近く経ってしまいました。すぐに PL 編を書こうと思っていたのですが、何となく HCI 編も分野を嘗めきれていない気がして筆が進みませんでした。論文を読んでいろいろと歴史を紐解いていくうちに、この違和感...
萩谷先生の「Excel でプログラムを書く」という原稿が話題に挙がっていたので、僕の知る範囲で、研究の文脈をちょっとご紹介します。プログラミング環境としての Excel という考え方は、文字列ベースの開発環境に慣れた人にはちょっと頓狂に聞こえるかもしれませんが、Micros...
最近、プログラミングのための文字列表現ベースの統合開発環境(Eclipse とか VisualStudio、Xcode みたいなもの)に視覚表現を統合する手法について、自分がやってきたこと、考えてきたことをまとめる作業をしています。僕にとって、文字列表現というのは視覚的なも...
最近、Kinect を使う開発環境Picodeの実装を手直ししています。この開発環境は Java で書かれているのですが、Kinect for Windows SDK の API を使う必要があります。Kinect for Windows SDK は C++と C#向けの ...
最近 Processing 用のライブラリを Java で実装していて、Java 界の BufferedImage を何度も PImage として渡す必要がありました。最初は素直に次のようなコードを書いていたのですが…void draw() {
BufferedImag...
最近、スマートフォンが赤外線リモコンの代わりになる製品をよく見るようになりました。この記事ではその私家版、 Web インタフェースから家電製品やルンバが遠隔操作できちゃうリモコンアプリ Realmote を紹介します。
Java/Processing で小型ロボットを簡単に動かせるツールキット Phybots は、オープンソースで公開されてしばらく経ちますが、正直なところ忙しくてあまり管理に手が回っておらず、すぐ使える配布ファイルもありませんでした。#五十嵐 ERATOのポスターセッション...
最近、照明を ON/OFF する機能を備えた Arduino ベースのネットワークカメラを開発したのですが、そこから定期的に画像を取ってきて保存したくなりました。自宅サーバとして Mac mini Mid 2010 (Mac OS X Snow Leopard)を使っている...
IT が生活のいろんな部分に入り込んでくるにつれ、プログラミングの重要性がどんどん増しています。しかし、Visual StudioやEclipseに代表されるような開発環境の使い勝手を向上させる研究は、意外といっていいほど見当たりません。その中でも著名な研究は、Last a...
学部生のころ研究について想像していたことと、実際に修士を修了して博士課程にきて分かった現実の間にけっこうギャップがあったので、この感覚の差を忘れないうちに書いてみます。なお、僕の専門はコンピュータ科学のなかでもユーザインタフェース・Human-Computer Intera...
OpenCV には機械学習の実装がいくつか(単純ベイズ、k 近傍、SVM、決定木…)用意されていて、画像処理に限らず汎用目的で便利に使うことができます。実装ごとにクラス化されていて、学習(train)→ 予想(predict)という似たようなメソッドが用意されているため、学...
これまで、自前のライブラリで Web カメラから画像をとってきて、ARToolKitに渡してマーカー検出したりしていたのですが、画像処理関連の研究を始めたりして、そろそろ限界を感じるようになってきたので、Java からOpenCVの各機能が呼べるラッパーJavaCVを使って...
ブログを始める準備をしています。考えたこと、やったことを一覧にしておきます。