Japan ACM SIGCHI Chapter で受賞して講演しました
研究分野の国際学会(ACM SIGCHI)日本支部(Japan ACM SIGCHI Chapter)から優秀若手研究者賞(Distinguished Young Researcher Award) を受賞し、授賞講演の機会に恵まれました。
質疑込みで 45 分の枠をいただいていたのですが、見返すと 25 分で喋り終えて延々質疑していました。質問いただいた皆様、本当にありがとうございました…! ハイブリッド形式の授賞式で録画がありましたので、せっかくなので講演部分を YouTube にあげました。
講演タイトルは "The HCI researcher as toolsmith" で、東京大学入学直後に立花隆ゼミに参加した 2005 年まで遡って研究歴を振り返る、初めての機会となりました。立花ゼミに触れているのは 2 分 6 秒くらいから。
修士、博士と、意識的に技術ドリブンの研究手法を磨いたのですが、原点はやはり知的興奮を覚えるあらゆるものに片脚を突っ込みまくった立花ゼミ時代。
博士号取得後は動画制作ツール TextAlive を開発して「初音ミク」文化の片隅に身を置き、2018 年にアニメ制作会社アーチで研究部門 Arch Research を立ち上げ、人々の創造的活動に魅せられ続けてきました。
講演の締めくくりでは ACM CHI 2023 に向けて準備を進めている会合 "Special Interest Group on Creativity and Cultures in Computing (SIGCCC)" や、その前哨戦となる第一回 AIST Creative HCI Seminar についても触れています。 セミナーについては、また近々宣伝すると思いますが、3 月 7 日(火)デンマークと香港から創造性研究・創作文化研究の専門家を物理的に招聘して東京大学本郷キャンパスで開催します。ぜひ公式 Web サイトから参加登録を!
もう直接報告することは叶いませんが、これからも物事を総体的に捉え(立花氏は「すべてを進化の相のもとに見よ」と表現していました)計算機を人の創造性のため使えるようにしていきたいと思います。