ACM CHI 2021 Student Research Competition へようこそ!

投稿者: 加藤 淳
投稿日:
カテゴリ: research, student, university

5 月 19 日追記: みなさま、ご参加ありがとうございました。また、審査員の方々にもこの場を借りて御礼申し上げます。参加した学生のみなさまも、おつかれさまでした! 1st Round に出場した方々のプレゼンテーションは YouTube Playlist で閲覧できます。 2nd Round の勝者については Awards ページの最下部に掲示されています。

先週末から、Human-Computer Interaction 分野のトップ国際会議 ACM CHI がオンライン開催されています。 COVID-19 の長引く影響により、もともとは横浜で開催される予定だったものが全日程オンライン開催となりました。自分は論文の査読を行うプログラム委員会の EIST という分科会(Subcommittee)で Associate Chair を務めたほか、学生の研究コンペである Student Research Competition (SRC) で Nolwenn とともに Chair を務めています。

この記事では主に CHI 参加中の学生向けに SRC の聴講をおすすめします。かつて学生だったみなさまは、おすすめされるまでもなく、ぜひ聴講・応援をお願いいたします!!

なお、 SRC そのものについて知りたい方はぜひ過去記事の「ACM Student Research Competition 参加のすすめ」をご覧ください。

Call for Participation

  • https://chi2021.acm.org/for-authors/students/student-research-competition
  • https://chi2021.acm.org/information/4659.html

スケジュール

すでに CHI 参加中で、各セッションの時間が差し迫っている方は、以下のリンクから会議のプラットフォームにアクセスして 「JOIN NOW」 と書かれたボタンをクリックすれば、すぐに聴講できます。すべてオンライン会議用ツールである Zoom を使って参加します。

それぞれの Round につき 3 回ずつセッションが開催されますが、タイムゾーンの都合上、それぞれ参加する学生が異なります。すべての学生が 2 回のセッションで同じ発表をすることになっているため、 参加者としては 2 つを選んで参加すればすべての発表を見ることができる しかけになっています。

また、会期中はポスターが ePosters に掲示されていて、こちらは 24 時間いつでも閲覧できます。といっても、実際にポスターボードがあるわけではなく、5 分のトークビデオとポスター画像が掲載された Web ページです。

1st Round: ポスターセッション

2nd Round: 口頭発表セッション

なぜ SRC を聴講すべきなのか?

Student Research Competition がどのようなものか、なぜ挑戦すべきかについては、以前にもブログで記事にしました。

今回は、来場者・発表者・審査員向けに作成した資料をもとに、聴講をおすすめする理由を簡単にまとめます。

他の国や地域のトップ学生を知ることができる

CHI で発表することを許された SRC 参加者は、すでに一次選考を突破しています。学部生、大学院生どちらのカテゴリも、非常にクオリティの高い研究が集まっているといえます。 SRC は、国際的に活躍する学生のモデルケースを観測できる貴重な機会なのです。

分野全体を網羅している

前の項目とも関係しますが、ACM は SIG ごとに一つの SRC を開催することが許されていて、 SIGCHI に関していえば CHI が唯一の SRC です。ご存知のとおり Human-Computer Interaction 分野は非常に広い学問領域であり、その全体から選りすぐりの研究が集まるのが CHI の SRC というわけです。

通常の論文であれば、内容ごとにまとまったセッションで発表されますが、SRC はすべてが一つのセッションになっています。さまざまな研究手法・トピックをカバーしており、それを一気に知ることができるため非常に効率がよいといえます。

今年はもっとじっくり話せる

今年はオンライン開催で、各セッションが別々の Web ページで同時進行します。これまで SRC の第一ラウンドは他のポスター発表(Late-Breaking Work, Student Game Competition, etc.)と混じって行われていましたが、今回は別です。

そこで今年の SRC は、発表者ともっとじっくり、ゆっくり話せるようになっています。Zoom を使っているので、もし話すのが苦手でも、テキストチャットが使えます。また、プラットフォーム上にも Question を投稿するフォームが用意されています。

さらに、これは残念ながら一般参加者の方には開放していませんが、発表者や審査員のコミュニケーションには別に Slack が用意されていて、そこで仲良くなることもできます。いつもの SRC より、ちょっと Doctoral Consortium に近い雰囲気かもしれません。

発表者の方々といっしょに SRC 各セッションでお待ちしています!ぜひご参加ください。